高校同窓会の皆さまと共に ―いつまでも残るもの「同窓会編」

 高校同窓会の皆様には、日頃から母校のために多大なるご支援を賜り、感謝申し上げます。

 昨年は3年ぶりの念願の対面での同窓会総会が盛大に開催されたことを大変嬉しく思います。これまで集まることができなかったからこそ「集まること」や「同窓会」の大切さが一層実感されたのではないかと思います。

 ところで、キリスト教における「教会」の語源のひとつは、ギリシャ語で「エクレシア」と言います。これは、「神によって呼び集められた者」という意味で、「教会」とは建物ではなく、そこに集められた人々のことを指していることがわかります。同窓会は教会ではありませんが、その性格や働きから、ひとつの「共同体」のようなものであると思っています。そして、集まることに「同窓会」の意味があるのだと思います。皆さんは高校入学の時、「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。」という聖書の言葉を聞いたことと思います。「西南よ、キリストに忠実なれ」という建学の精神に育まれた西南学院高校の卒業生の皆さんは、実は神さまによって呼び集められた人たちであると思うのです。ですから、西南の同窓会は、岩の上に建てられた堅固な建物のように何があっても揺らぐことはないと確信していますし、そのような同窓会を誇りに思います。

 今後とも本校へのご支援、ご協力を賜りますとともに、川崎会長をはじめとする西南学院高等学校同窓会の皆さまの上にますます豊かなる神さまの祝福が注がれ、一層発展していくことを祈っています。

西南学院中学校・高等学校 校長  早川 寛

 

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